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続 毛もの裏通信
テキスト編集部おすすめ! 今月のとっておき
  • 続 毛もの裏通信
  • 2012/01/21

第23回 声の主さんは……どこ。  さとうはるな

ここここんにちは、コツメです。



聞いてくださいよー。
さっきね、後ろから
「コツメさん……」
って呼ばれたんです。
んで、「はい?」って振り返ったら……!!
誰もいなかったんですーー!!
キャーーー!! ですよ!
すぐそこから声だけは聞こえるんだけど、
何もないのよーー!!
も〜、怖くて逃げてきましたよ〜。
……。
それで……?
今回はどなたの紹介をすればいーんだっけ?
え? もう来てるの?
エゾユキウサギさんが?
え? どちらに? え? え?
……。
はっっっ!!
ももももしや、さっき私が聞いた声の主って……。
あぁ〜〜〜!!
そうだ、冬は白いんでしたっけ?!
ユ、ユキウサギさん!
さきほどは走り去ってしまい、どうもすみませんでした!!
ペコリ。
……。
は? そっちにいない?
わ、わかってますよ〜。
冗談ですよ〜。
で、では、さっそく!




ウサギ目ウサギ科エゾユキウサギ
(学名:Lepus timidus ainu)は、
北海道に生息しています。
以前は、本州・四国・九州に生息する
ニホンノウサギ(学名:Lepus brachyurus
の亜種ではないかとされ、
『エゾノウサギ』と呼ばれていましたが、
ユーラシア北部に生息するユキウサギの亜種であることが判明し、
現在は『エゾユキウサギ』と呼ばれるようになりました。
ニホンノウサギを「日本の兎」って、
ついつい読みたくなるんですけど、
「日本野兎」なんですよね〜。
あ、どうでもいいですね〜。
はい、続けましょう。



日本の野生種のウサギは他に、
北海道のエゾナキウサギや、
奄美大島や徳之島のアマミノクロウサギがいます。
エゾユキウサギは、体長50〜60cm、体重1.6〜3.95kgあり、
これらのウサギたちの中では最大種です。
また、ペットとして飼われているウサギ(カイウサギ)は
アナウサギ(学名:Oryctolagus cuniculus)の仲間で、
ユキウサギとはまた別の系統になります。
ユキウサギやノウサギは、
アナウサギより長い四肢を持ち、
さらに後ろ足はより大きくなっています。
積雪地帯に暮らすエゾユキウサギは、
この大きくて広い足裏のおかげで、
柔らかい新雪の上でも潜らずに駆け回ることができます。



そして、その名の通り、
冬には全身(耳の先端を除く)が白くなるエゾユキウサギさん。
夏、褐色だった体毛は、
9月下旬から12月上旬にかけて白化します。
逆に、
3月下旬から6月上旬には、換毛により、
白かった体毛は褐色の体毛に生え変わります。
実は、冬のこの毛は白いわけではなく、
茶色い色素が抜けて中が空洞になった透明な毛なんですね。
あれ?
なんか、誰かを思い出しませんか?
……そうです。
前々回ご登場のホッキョクグマさんの毛と同じ状態です。
アレよ、アレ。
光の乱射がどーのこーので、
全身が白く輝いて見えるアレです。
ということで、
この体毛は雪景色に溶け込む保護色となっています。



すごいですよねー。
本当に雪のように白くなっちゃうんですもんねー。
いや〜、さすがエゾユキウサギさんですな!
すごいすごーい。
立派に溶け込んでますよー。
これじゃ、すごすぎて見えないですよねー。
あはははは〜。
今度はぜひ夏にお会いしましょうね〜。
ではでは!






コツメには捜せなかった保護色の威力。ちょっと切ないお話でした。

『すてきにハンドメイド』2月号の「続 毛もの通信」では、さらに切ないエゾユキウサギさん、います。